この記事では、音の三要素とはどんなものなのか、音の三要素それぞれはどのようなものなのかを解説しています。

音の三要素とは

はじめに音の三要素についてです。音の三要素は以下の三つです。

  1. 大きさ
  2. 高さ
  3. 音色

人は様々な音を感知し、その違いを識別することができます。音に違いを感じるのは、音を構成する三要素があり、それらが異なるためです。ここでは、その三要素について詳細にみていきましょう。

音の三要素1:音の大きさ

音の大きさは、大きい〜小さいという尺度で表されるものです。基本的に音のエネルギー量や音圧レベルに対応するものです。しかし、音のエネルギー量や音圧レベルがそのまま音の大きさに対応するわけではありません(等ラウドネス曲線)。

等ラウドネス曲線とは

等ラウドネス曲線とは、横軸に周波数、縦軸に音圧レベルをとった、同じ大きさに聞こえる純音を線で結んだグラフのことです。等ラウドネス曲線の特徴として、

  1. 1000[Hz]の純音に対しては、音圧レベルのdB値に等しい
  2. 同じ音圧(dB値)でも、周波数によって聴覚的な聞こえ方は異なる

といったものがあります。この図から読み取れるのは、同じ音圧レベル(音の大きさ)でも、周波数(音の高さ)が違うだけで聞こえやすさが異なるということです。

音の三要素2:音の高さ

音の高さは、音が高い〜低いという尺度で表される音の要素の一つです。基本的に音の周波数(Hz)に対応します。また、複合音の場合は基本周波数に対応します。周波数・基本周波数が増えるに伴って音の高さ(=ピッチ)は高くになります。人間が知覚できる周波数域は、およそ20[Hz]〜20,000[Hz]です(可聴領域)。可聴領域以下の周波数の音を超低周波音、可聴領域以上のものは超音波と呼ばれます。

オクターブとは

不思議なことに、周波数・基本周波数が2倍になると、我々は元の音に戻った印象を受けます(オクターブの類似性)。

音の三要素3:音色

音の大きさはdB、音の高さはHzなどで表すことができましたが、音色を一元的に表す単位はありません。音色は多元的な性質を有しており、対応する物理量も多数です。

例えば、上の図のように振幅や振動数が同じでも、波形が異なれば音色は変わります。

 

まとめ

こちらの記事では、音の三要素について解説しました。音には、大きさ・高さ・音色の三要素があり、それらの違いによって人は音の違いを感知することができます。

今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。